はじめに
Amazon Connectを使い、平日9時から17時までを着信させ、それ以外はガイダンスを流して切断する電話の作り方です。着信時は、ソフトフォンは使用せず、携帯電話などの特定の電話番号に転送します。
今までは、自動応答装置を設置して、ガイダンスを録音し、スケジュール設定を行っていたものが、Amazon Connect を使うと、慣れれば15分程度の作業で作成できます。
地域の番号でも、転送サービスと組み合わせて、Amazon Connectへ転送するようにすれば、地域の番号でも応答が出来るようになります。
Amazon Connectインスタンスの作成
AWSマネージメントコンソールから「Amazon Connect」を検索し、Amazon Connectへアクセスします。
https://ap-northeast-1.console.aws.amazon.com/connect/home?region=ap-northeast-1
以下のいづれかで作成を開始します
・「今すぐ始める」
・「インスタンスを追加する」
Amazon Connectリソースの設定
ステップ 1: ID 管理
「アクセスURL」を入力し「次のステップ」をクリック
ステップ 2: 管理者
管理者情報を入力して「次のステップ」をクリック
ステップ 3: テレフォニーオプション
そのまま「次のステップ」をクリック
ステップ 4: データストレージ
そのまま「次のステップ」をクリック
ステップ 5: レビューと作成
「インスタンスの作成」をクリック
※1-2分程度作成に時間がかかります
電話番号の取得
050の電話番号を取得します。
ルーティングメニューの「電話番号」をクリック
「電話番号の取得」をクリック
「DID(直通ダイヤル)」を選択し、国/地域を「Japan +81」を選択、表示された電話番号を選択します
任意で説明欄に用途などを入力して、「保存」をクリック
※問い合わせ/IVRは現時点では選択しない
オペレーション時間の設定
時間内、時間外を定義するため、オペレーション時間を設定します
ルーティングメニューから「オペレーション時間」をクリック
「新しい時間の追加」をクリックし、下記を入力後、「保存」をクリックします。
・「名前」
・タイムゾーンを「Japan」を選択
・「土曜日」「日曜日」にチェックを入れ、「削除」をクリックします。
※月曜日~金曜日 9:00AM~5:00PMのみになっていることを確認します。
問い合わせフローの作成
・ルーティングメニュー「問い合わせフロー」をクリックします
・「問い合わせフローの作成」をクリックします
音声の設定
・「設定」内の「音声の設定」をドラッグし、エントリポイントの右側へドラッグします。
・続いて、エントリポイントの開始の右の〇から音声の設定を矢印(→)で接続します。
・上記でドラッグした「音声の設定」をクリックします
・言語「日本語」を選択し、音声はお好きな方を選択してください。
※ガイダンス応答の声になります
Takumi→男性の声
Mizuki→女性の声
ウェルカムガイダンスの設定
・「操作」内の「プロンプトの再生」をドラッグして、音声の設定の右側にドラッグします。
・音声の設定の成功からプロンプトの再生を矢印(→)で接続します。
・「プロンプトの再生」をクリックし、「テキスト読み上げまたはチャットテキスト」を選択して、「テキストの入力」にメッセージを入力します。
・解釈する「テキスト」を選択して「Save」をクリックします
オペレーション時間の判定
・「ブランチ」内の「オペレーション時間を確認する」をドラッグし、プロンプトの再生の右側にドラッグします。
・プロンプトの再生の成功から、オペレーション時間を確認するを矢印(→)で接続します。
・「オペレーション時間を」確認するをクリックし、先ほど作成したオペレーション時間を選択して「Save」をクリックします
時間内、時間外応答ガイダンスの設定
・「操作」内の「プロンプトの再生」を2つ、オペレーション時間を確認するの右側にドラッグします。
・オペレーション時間を確認するの「時間内」とプロンプトの再生の上側を矢印(→)で接続します
・オペレーション時間を確認するの「時間外」とプロンプトの再生の下側を矢印(→)で接続します
※エラーは後ほど設定します
・プロンプトの再生(上側)をクリックします
・ 「テキスト読み上げまたはチャットテキスト」を選択し「テキストの入力」に時間内の場合のガイダンスメッセージを入力し、「Save」をクリックします
・プロンプトの再生(下側)をクリックします
・ 「テキスト読み上げまたはチャットテキスト」を選択し「テキストの入力」に時間
外の場合のガイダンスメッセージを入力し、「Save」をクリックします
電話着信(転送)の設定
・「終了/転送」内の「電話番号への転送」をクリックします
・「電話番号」を選択し、国コード「Japan +81」を選択し、電話番号に着信先(転送先)の電話番号を入力します。
・切断後に問い合わせフローを再開を「はい」を選択し、「Save」をクリックします
着信(転送)失敗時の応答メッセージの設定
・「操作」内の「プロンプトの再生」を電話番号への転送の右側へドラッグします。
・電話番号への転送の「呼び出し失敗」「タイムアウト」「エラー」をそれぞれ、プロンプトの再生に矢印(→)を接続します
・「プロンプトの再生」をクリックし、「テキスト読み上げまたはチャットテキスト」を選択、「テキストの入力」に着信できなかった時の応答メッセージを入力します。
・「Save」をクリックします
電話の切断
成功時、エラー/失敗時の最終処理は電話の切断を行います。
・「終了/転送」内の「切断/ハングアップ」をプロンプトの再生の右側へドロップします。
・プロンプトの再生のOKと切断/ハングアップを矢印(→)で接続します。
・「切断/ハングアップ」へ、以下を接続します。
「オペレーション時間を確認する」の「エラー」
「オペレーション時間を確認する」の時間外に接続された「プロンプトの再生」
「電話番号への転送」の「成功」
保存と公開
・問い合わせフローの右上にある「保存」をクリックし、「公開」をクリックします
・「公開」をクリック
(参考)問い合わせフロー全体
完成するとこのような問い合わせフローになります。
電話番号と問い合わせフローの紐づけ設定
最後に電話番号に問い合わせフローを接続します。
・ルーティングメニューの「電話番号」をクリック
・電話番号のリンクをクリックします
・続いて「問い合わせフロー/IVR」を咲くほど作成した問い合わせフローを選択し、「保存」をクリックします
以上で完了です。
参考記事
[Amazon Connect] 着信した時間によって処理を分岐する 〜営業時間外は、丁重にお断りして電話を切る感じ〜 | Developers.IO